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2021.2.17
上智大学 総合グローバル学部総合グローバル学科 国際協力論から(縫製工場 アイエスジェイエンタープライズ)
講演を行ったことに対し、
上智大学 総合グローバル学部総合グローバル学科 国際協力論学生様から
御礼状・感想文が届きました。
丁寧なご感想を頂きましてありがとうございました。
Aさんより
先日は、貴重なお話をありがとうございました。縫製業や技能実習生の受入企業のお話を聞くことができ、とても勉強になりました。井川さんが抱かれている技能実習生への想いや劣悪な環境の縫製工場への怒りを強く感じ、私自身も改めて問題を認識しました。 特に、劣悪な環境の縫製工場は閑散期が短い事実や工賃と輸送費の兼ね合いに関して知ることができ、今まで抱いていた疑問を解消することが出来ました。そして、縫製業における技能実習生問題に対して怒りを感じると同時に、服が安すぎることやアパレル産業がおかれている状況に辛さを感じました。縫製業に関しては、法律に違反している縫製工場だけを責めることは出来ないと思いました。マスクや防護服の製造に関して、工賃が安く採算が取れないなどのケースをインターネット上でも目にし、縫製という技術職に対して理解が進んでいない印象を持ちました。私自身、趣味としてですが洋裁をしておりこの状況にとても憤りを感じます。アパレルメーカーに内定しているので、技能実習生問題や縫製業が抱える問題を理解し、井川さんのようにアパレル業界や社会に貢献できるように学んでいきたいと思います。Bさんより
先日は、貴重なお時間の中でお話を頂きありがとうございました。丁寧におまとめくださった事前資料の中で日本製婦人服の1万6千円という具体的な適正価格を見て、私が持っている数少ない日本製製品のほとんどが適正価格以下であったことを知り、消費者としての無責任さを実感しました。私にとって服とは流行的で、自分らしくワクワクできるものであり随時沢山持っていたいと思っており、特に自分のファッションへの傾向や好みを最大限に広げたい大学生という時期でもある為、ファストファッションや年中無休のセールに頼りがちです。そんな中、今回のお話で「不正を行っても潰れる会社がある」と聞き、グローバルな価格競争と流行の入れ替わりが激しい繊維業界の現状を改めて感じ、ホワイトな企業でいることが厳しい状況にあることを学びました。消費者として積極的に複雑で多様な1つ1つの服の背景を知り、吟味して購入したいと思いました。Cさんより
先日は貴重なお時間をありがとうございました。私は、移住労働者の職場でのハラスメントについて研究しております。技能実習生の現実や技能実習制度の問題点などについて井川さんから伺ったことは大きな学びになりました。マスク需要が増える中での取り組みの話を聞く中で、井川さんが実習生の社会的地位を高めるきっかけの一つになるといった理由を挙げていたのが印象的でした。そのお話から井川さんの志を感じました。見えにくい存 在の悪徳ブローカや融通が利きにくい決まりなど多くの要因が複合的に作用し、今の問題が起きていることも理解しました。今回のお話を聞いて思ったことがあります。それは、こういった搾取の問題に自分も密に関わっているということです。一つの洋服を買うときに、その背景でどういった現実があるのかを考えていませんでした。井川さんが仰るように、破格な洋服の裏には何かが必ず存在すると思います。まずは、自分の消費者としての責任を果たしていきたいと思います。また、この問題に社会の一員としてさらに理解を深め、解決のための行動をとっていきたいです。再度、貴重なお話をありがとうございました。Dさんより
先日は、岐阜県の縫製業について、そして技能実習生が働く現場で何が起こっているのかについて、お話が聞けて大変勉強になりました。 井川さんのお話の中で特に、「マスク等」を作るために技能実習法の一部改変を求め、法律を変える行動を起こし、メディアも動かし、最終的には地域社会、そして日本全国の医療を支えていたというお話が印象に残りました。それが、事業者の立場ではなく「労働者の立場」で国会議員に向け文書作成したということが非常に重要なことだったのではないかと感じました。全世界的に取り組むべきコロナ下でのアパレル産業の労働問題について、現場で働く労働者、特に脆弱性の高い技能実習生の立場から訴え、仕組みを変えたということは、他の労働者にとっても希望だったのではないかと思います。 しかし、実際、不当労働のもとマスクやアイソレーションガウンが作られているケースがあるというお話がありました。はじめに技能実習機構に訴えた時も、指導課の人は「法を運用するしかできない」立場だというお話もありました。したがって、最終的にはやはり現在の制度の問題が一番大きいと感じました。 若い世代は、自分たちが持つ労働に関する権利でさえ疎いのではないかと感じます。まずは、正当な労働とは何か、自分ごととして考え、その上で技能実習生が置かれている実態を理解し、差別を是正していきたいと思います。Eさんより
先週は私たち学生に貴重なお話をしてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。私たち学生にとってどうしても見えにくい部分を、特に実習生たちの抱えている、企業の賃金不払いなど不当な環境下の生活は特に深刻さを学ぶことはできなかったとも思うので、その大切な埋め合わせを井川さんがしてくださったこと、そして人権に対して盲目になってはいけないことを思い知れました。また個人的な話ではありますが、私はジェンダーについて大学で特に集中的に研究していたのですが、この実習生という学習分野でも女性差別 が露呈しているのかと改めて解決の困難さを知りました。「外国人だから、妊娠も結婚もダメ」と、差別とよべる海外の人に対する排他的な態度に加え、性に対しても軽視していいような怠惰さが、日本の企業に対して見受けられました。そんなことは絶対に許していけないことで、誰であれどこであれ、あってはならないとお話から思えました。井川さんのように、間違っていることを直接指摘できる人が次第に減っていると思えるぶん、井川さんのように駄目なことは駄目だと指摘できる人柄をもてるようになろうと思えました。本当のやさしさとはなにか、私たちに教えてくださって感謝しています。ありがとうございました。OTHERSその他の記事
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