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2022.6.10
急激なインフレと雇用・事業継続 国内縫製工場アイエスジェイエンタープライズ
急激なインフレにより、様々な商品の値上がりしています。
そこで製造業から見る、インフレと雇用・事業継続について考えてみます。
製造業と言っても様々な業態があります
輸入した資源資材材料を加工して輸出する業態
輸入した資源資材材料を加工して国内販売する業態
海外で製造し輸入した商品をそのまま国内販売する業態
資材を海外に輸出し海外で製造し国内に輸入し販売する業態
それ以外にも様々な業態があります
例えば、
原油価格を確認してみます
1バレル(約159リットル)を日本円で購入する
2年前の2020年6月で試算
2020年6月 WTI原油 1バレル37ドル
2020年6月 為替 1ドル107.53円
1バレル3978.61円
2020年6月 原油 1リッターあたり約25円02銭
今年、2022年6月で試算
2022年6月 WTI原油 1バレル122.09ドル
2022年6月 為替 1ドル134.38円
1バレル16、406.45円
2022年6月 原油 1リッターあたり約103円18銭
原油を日本円で購入すると、なんと4.12倍になっています。
そこに、約3%程度の人件費上昇が毎年やってきます。
雇用を守り、企業活動を継続するには、
価格転嫁が急務の課題になっています。
国内製造業の縫製工場でも状況は同じです。
糸代、人件費も上がれば、電気代などの固定経費も上がっています。
そんな中、先日、大手百貨店ブランドの生産チームからご連絡を頂きました。
希望される委託加工賃を聞きましたら、当社の平均的な加工賃の40%以下の加工賃でした。
昭和の加工賃設定だと感じました。
その単価は、適正な国内賃金を払っていけるような加工賃ではありませんでした。
生産者を守れないブランドは、生産地を失い、商品提供に支障が出てきます。
刻々と変わる経済状況を鑑みた加工賃設定が製造業者や生産者を守り、結果として雇用とその産業を守ることに繋がります。
当然ですが、そのブランド様の商品の製造はお断りしました。
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