BLOG
ブログ
TOPIC
2022.12.9
国内縫製品のシェアは1・8%しかありません。 国内縫製工場アイエスジェイエンタープライズ
繊研新聞で、気になる統計が掲載されていましたので、抜粋させていただきました。
2021年統計で、国内縫製品の数量ベースシェアは、【1.8%】
2022年も、そろそろ終わりますが日本人の担い手不足に、
外国人技能実習生の減少など、22年の統計でも生産量が減ることが予測されます。
【FBプロフェッショナルへの道 明日のために④】データで見るファッションビジネス 供給構造編 服はどこで作られているのか?
2022年12月09日更新
服はどこで作っている?
・ほとんどが海外生産
・国内生産はごくわずか
・市場を支えるのは輸入
21年は市場への供給が、コロナ禍に伴う中国やベトナム工場の稼働停止などの影響で遅れました。グラフ②は市場に供給されるアパレル製品を構成する、輸入と国内生産の数量の推移を表したものです。一目瞭然ですが、日本のアパレル市場が輸入に依存していることがわかります。 日本市場で販売されるアパレルの海外生産シフトが始まったのは80年代後半からで、当時はまだ国内生産と輸入の比率は半々だったのですが、円高によって経済が輸出主導から内需主導に変わり、海外生産が拡大し、国内生産の空洞化が進みました。90年代には輸入が供給の大半を占めるようになりました。 量販店やSPA(製造小売業)など、大量仕入れ、大量販売を前提とする小売業が最初に海外生産を積極化し、現在では百貨店やセレクトショップなど中~高価格のアパレルが主力の小売業も海外生産を活用しています。つまり日本のアパレル産業全体が、輸入抜きには成立しない状況になっているのです。 一方、国内生産は12年には国内生産が1億5000万点あったのですが、その後17年には1億点台を割り込み、19年には8000万点台、21年には7000万点台にまで減りました。わずかに残る国内の縫製工場は中小規模がほとんどで、生産ロットも大きくないため、使える小売業は限られます。輸入のシェアはどれくらい?
・国内生産は10年で半減
・輸入は10年前比1割減
・輸入浸透率は98・2%
グラフ②で見た輸入と国内生産のシェアの変化を実数でも見てみましょう。表を見ると、国内生産が過去10年間、減り続けていることが分かります。21年は10年前に比べ半減しており、21~22年にかけて進んだ円安を機に国内生産シフトをしようにも受け皿となる生産基盤がすでにないことが分かります。 一方、輸入量の推移を見ると、21年の実績が10年前と比べて1割程度の減少にとどまっています。コロナ禍の影響を直近2年で受けたものの、日本のアパレル市場の供給を支える屋台骨となっていることが分かります。日本のアパレル産業が内需主導であることは、輸出の推移からも推測できます。 日本からのアパレル輸出は過去10年間、500万~800万点程度で推移しており、国内生産に占める割合も数%~10%程度とごくわずかです。デニム製品など海外市場で高い評価を得ているメイド・イン・ジャパンの製品も一部には存在しますが、実際のところ、アパレル輸出は伸びていません。 90年代以降、日本のアパレル産業は輸入依存型に完全に転換しました。輸入浸透率は00年代に90%台に突入し、21年は98・2%。国内生産のシェアは1・8%しかありません。円安に伴う国内生産回帰が現実的ではないことは高い輸入浸透率の推移からも見て取れます。OTHERSその他の記事
CONTACTお問い合わせ
縫製をご依頼されたい法人様へ
まずはお気軽にお問い合わせください。