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2023.9.20
繊研新聞のインビュー 縫製工場アイエスジェイエンタープライズ
2023年09月20日更新
《インタビュー》
アイエスジェイエンタープライズ社長 井川貴裕さん
縫製技術者育成が急務 多様な人材で未来に対応
人材育成に力を注ぐ老舗縫製工場のアイエスジェイエンタープライズ(岐阜市)。物作りが海外に移転する中、国内の縫製産業は全体として人材育成が後手に回っていた。10年先、30年先にも縫製技術のたすきをつなぎ、自分たちの物作りを伝えていける人材を育てていく。
◇
――国内で技術者が減少している。
バブル崩壊以降、海外との過酷な競争の中、繊維業界は人の育成にお金を使えるほど余力がありませんでした。縫製産業はその最たるものでした。空白の30年で、即戦力として物作りし、後進の指導・育成も行える技術者が国内で枯渇しています。これを我々は改善していかないといけません。10年、30年、さらに100年先の物作りを見据えるならば、人こそが何より大切です。人材育成が出来ていなかった自分たちを反省し、出来る限り人へ投資していく必要があると思っています。
――具体的には。
若手の採用を増やしています。今年4月には服飾専門学校を卒業した日本人を1人採用しました。来年4月にも4年生大学卒業者を1人採用する予定です。
さらに、在留資格「技術・人文知識・国際業務」で、中国人とベトナム人を1人ずつ採用しています。通訳業務とサンプル作成に携わってもらっていて、ゆくゆくは技術指導者に育てたい。また、将来的にグローバルでの物作りなど貿易業務を展開することになれば、戦力になってくれるでしょう。色々な国籍の人材が働く工場の方が、未来に対応できると思っています。
日本人も、留学生も、最初の2、3年はある意味育成のための投資期間になります。一部の人は「縫製は誰でも出来る」と言いますが、縫製は職人が日々ミシンと向き合いレベルを高めていく技術職です。会社で上がった利益を人材に投資し、好循環を生み出したい。簡単ではないかも知れませんが、チャレンジしていくつもりです。
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