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2025.7.11
繊研新聞2025年07月11日 《魅力ある産業への道・特定技能制度と「JASTI」》
当社、代表取締役のコメントが
繊研新聞の
《魅力ある産業への道・特定技能制度と「JASTI」》④ 特定技能外国人受け入れ体制整う岐阜の縫製業 制度歓迎も負担など課題
2025年07月11日にて掲載されました。(一部を抜粋)
全国的にも技能実習生が多い岐阜の縫製工場では特定技能外国人の受け入れに向けて動いている。複数ある認証・監査
監理団体で登録支援機関のMSI協同組合(岐阜市)に所属する縫製工場のアプローチ(同)とエトフェール(同)は、5月に経済産業省が策定した監査要求事項・評価基準「JASTI」監査で監査更新期間2年を目安とするA判定を受けた。繊維業における特定技能の受け入れに係る追加4要件の一つ、「国際的な人権基準に適合し事業を行っている」について充足したことを示した形だ。 井川貴裕MSI代表理事は「繊維産業が特定技能を活用できるようにしてくれたのは大歓迎」と強調する。井川氏が経営する縫製工場のアイエスジェイエンタープライズ(岐阜市)とフォーエヴァー(岐阜県本巣市)についても、7月に監査を受け、11月をめどに特定技能外国人を受け入れる予定だ。 国際的な人権基準に適合し事業を行っていることを満たすための認証・監査はJASTI以外にも複数ある。ヴェルデュール(岐阜県羽島市)など多くの県内有力工場が既に要件を満たし、製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会に加入。特定技能外国人を受け入れる体制を整えている。 ほかにも複数の縫製工場が受け入れに向け動いている。「ハードル高い」声
一方、制度には様々な課題もある。JASTI監査を受けた工場は「外部監査にかかる日数、費用など企業負担軽減が必要」と話す。 繊維業における特定技能の受け入れに係る追加4要件の一つ、国際的な人権基準に適合し事業を行っていることを満たすことについて「ハードルが高い」という意見も多い。加えて、JASTI、エコテックスステップ、ブルーサイン、GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)、日本アパレルソーイング工業組合連合会・取引行動規範ガイドラインと基準が複数あるのも、関係者を混乱させ、足踏みさせる要因になっている可能性がある。そもそも特定技能の制度自体が「複雑」「わかりにくい」という声もある。市内の縫製工場の経営者は「情報が多すぎる。今は様子見」と話す。 ほかにも、技能実習制度に代わるとされる「育成就労制度」にも特定技能と同要件が課された場合、「外国人材の受け入れ自体が難しくなり、廃業が相当増える」との指摘もある。制度不備として、実習生は公的年金に加入する義務がある。これは「育成就労3年と特定技能5年の合計最大8年働いても、年金受給に必要な最低期間10年を満たせない」からだ。 課題はあるものの素材製造、縫製工場などで待遇改善、環境整備を進めなくては、国内外から働き手を集められない。魅力ある産業へ向けた環境整備が求められている。(北川民夫、森田雄也、山田太志)
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